2017年3月28日火曜日

方広寺と豊国神社

 前回に続き、仕事で京都へ行ったついでの観光についてです。
 辻和金網さんに行った次は、いよいよ豊国神社に行きました。まあ、実際はですね、いよいよというほどでもなく、仕事のついでですから、いかに短い時間で観光できるか、ということで選んだのが、豊国神社でした。

方広寺へ行こう


 選ぶ過程で、やはりいろいろ考えました。まず、ぼくは二条城あたりに用があったため、その近辺で探したところ、壬生寺と八木邸がわりと近くにありました。歴史ファンにとっては行かなければならないところのひとつです。ただ、調べていると、八木邸には案内してくれる方がいるようで、時間があればとてもありがたいのですが、そうも時間がないため、どうしようかなと思いました。そこでスマホを置いて考えて出てきたのが、豊国神社…ではなく、方広寺でした。あの鐘をこの目で見たい!ということで、方広寺に行くことにしたのです。

 方広寺鐘銘事件は、去年の大河ドラマ真田丸でも大きく取り上げられていましたね。あの有名な、「国家安康 君臣豊楽」については、子供のころから気になっていました。いったいそれのなにがそんなにいけないのか、と。子供というのは小学生高学年ぐらいの頃を言っているんですが、そのときは、豊臣方の言い分である、これからの時代の繁栄を願って、という主張がしごく尤もなことだと感じました。それに対して、徳川方の、諱を半分に割っただの豊臣が栄えるだの、そんなのは言いがかりじゃん、別にいいじゃんうるせえな、と思ったものです。
 今そんなことを考えてみると、子供の頃に感じた、なにがそんなに悪いのか、という感覚、これはやはり、あながち間違ってもいない気がします。しかし、徳川方の言いがかりと思っていた主張も、大人になるとわかります。わかるというのは、そういう展開に持っていった気持ちがわかるということです。
 そう、早い話が、豊臣は子供で徳川が大人だった。政治力の差だったというやつですね。幕末、徳川慶喜が、幕府側に西郷大久保ほどの人物がいるのか、と嘆いた話が伝わっていますが、豊臣方には家康や本多親子などはいなかったのですね。
 そんなことに思いを巡らしながら、御所の南から車で移動すること15分ぐらいでしょうか。方広寺、というか、豊国神社に着きました。実際は思いを巡らすどころか、慣れない道の運転に集中してましたけど。

方広寺と豊国神社


方広寺と豊国神社は隣り合っています。これはそれぞれの歴史が深く関わっているようで、これを知るとなんか寂しくなります。簡単に言いますと以下になります。
 もともと、例の事件のあったころには、方広寺というのはとんでもなく大きい寺院だったようです。そして、死去したのちに豊国大明神となった秀吉は、阿弥陀ヶ峰の山頂に建立された豊国神社に祀られて、京都を見守っていたようです。阿弥陀ヶ峰というのは、たぶん、今の豊国神社の東にある、山科へ通じる国道1号線が通っているあのへんの山のことです。
 豊臣氏の滅亡後は、方広寺は火災やらなんやらで縮小。豊国神社は廃され、廃れるがままになっていたといいます。なにが寂しいって、秀吉は豊国大明神ではなくなり、仏式の戒名に変更されて、方広寺の片隅の小さな五輪塔に霊を移されたことです。そりゃ東には東照大神君がおわしますからね、そうなるんでしょうけど、なんか、晩年から死後の秀吉は、寂しいったらありゃしないすよね。
 今の豊国神社は、明治天皇の直せの一言で、元々の方広寺の土地に再建したらしいです。

 豊国神社には駐車場があり、停めさせてもらいました。150円後払いで、鍵を預けますが、神社と方広寺だけを見る程度であれば、料金は不要みたいで、支払いは結構ですとのことでした。

 神社の山門は国宝です。めちゃくちゃ立派です。安土桃山を忍ばせる華麗さと豪快さを感じさせる素晴らしいものです。もともとは伏見城のものだそうで、南禅寺金地院を経由して、移転してきたものだそうです。桐の紋も確認することができます。


 もっと寄って写真撮ればよかったすね。
 ここでお参りした後、いよいよ方広寺へ!
 あれ、でもないぞ、方広寺。地図によると豊国神社の北側にあるはずなのに、お堂しかない。あとは駐車場。そうか、ずいぶんと縮小したんだな、きっとそうだ。それで納得。でも、お目当ての鐘がない…。いくら探しても、という広さでもないけど、とにかく鐘がなーい、と思っていたら、目の前に、足場が組まれて防音シートに囲まれたなにかがある。いや、最初から気づいてはいたけど、まさかこれが?と思い、おそるおそる防音シートの隙間から中を除くと…あった…、鐘…。まさかの工事中かよ。
 防音シートの隙間から手を伸ばして撮った写真がこれ。


 左下に指が写り込んでいます。必死さが伝わるでしょう。見えますか、白く囲われてるんですよ、「国家安康 君臣豊楽」。鐘は予想してたよりはるかに大きく、正直びっくりしました。あんな大きい鐘は見たことありません。あーあ、足場なしで見たかった。天井に絵も描いてあるみたいだし。
 がっかりしたあまり、豊国神社の宝物館は見ずに帰っちゃいました。この宝物館の隣に、秀吉の霊が200年ばかり眠っていた、例の寂しき五輪塔があるみたいです。行けばよかった。

 豊臣秀吉が今の世にしっかりと残す遺構は、案外少ないものだと思いませんか。方広寺もそうだし、伏見城もなければ肥前名護屋城もない、大阪城に至っては徳川政権に埋められているし、お土居も形跡だけ。秀吉存命中の一代限りの天下と当時の文化、その後の豊臣氏を思うと、秀吉の遺構に接したとき、ぼくは無性に寂しくなってしまいます。

 以下は共に位階を極めた人の句です。秀吉の句は辞世の句とはいえ、こうも違うものになるんですね。

この世をば/我が世とぞおもふ/望月の/欠けたることも/なしとおもへば(藤原道長)

露と落ち/露と消えにし/わが身かな/難波のことも/夢のまた夢(豊臣秀吉)

2017年3月24日金曜日

辻和金網

 先日、仕事で京都へ行く機会がありました。あまり時間はないながらも、どこかに寄りたいと思い、方広寺と豊国神社に行くことにしました。

 と、その前に、辻和金網さんというお店に行きました。
 これは妻からの依頼です。読んで字のごとく、金網屋さんです。ぼくはあまりその筋には詳しくないのですが、店内で商品を目にすると、繊細なタッチの手作り品が陳列されていました。
 お店があるのは、京都御所の南です。ぼくの記憶では、禁門の変の舞台となった蛤御門は、御所の南面だったような気がします。今も残る当時の銃弾跡に思いを馳せてから行くというのもいいのではないでしょうか。
 さて、お店に入ると「おいでやす」です。内心大喜びです。店内では、1段上がった畳で商品を製作中で、様子を見せてもらったりしてもいいのかもしれませんね。
 購入したのは、妻の指示どおり、手付焼網と、胡麻いりですが、その他にもなにか買っちゃおうかと思うぐらい、どちらも見た目が美しいです。
 会計時に、お店の写真を外から撮ってもいいかと問い合わせたところ、こころよく、どうぞ、とのことでしたので、撮影しました。
 本当は店内の様子を撮りたかったのですが、そこはやはり職人さんですから、職人気質で怒られやしないかと思い、ドキドキしながら、なんとか店外での撮影をお願いしたわけです。あとでホームページを見てみると、ブログもやられていて、全然ぼくより現代的…。時代に寄り添う商品づくり、という文言も目にし、その適度に柔軟な姿勢には、好感を抱きます。
 手作りのため、売り切れてしまうと納期がかかるようですから、気に入ったものがあれば即購入がいいと思いますよー。

 方広寺と豊国神社についてはまた次の機会にします。

京の金網細工 辻和金網。




 

2017年3月17日金曜日

庭づくり Day7

 妻から要望がありました。畑部分を先にやってほしい、と。
 今ではまったく見通しの立たないこの石除去作業ですが、当初は、春には終わらせたいと思っていました。春に植物を植えるのが一番よさげだと聞いたからです。妻もそのつもりだったと思われますが、やってみたら到底春には終わらないことがわかりました。そこで上記の要望が出てきたのでしょう。もっともなことです。

 畑は、それこそ土を作らなければいけないということで、上辺の石を除くだけでなく、もう少し掘ることにしました。


 こんなかんじです。だいぶ掘って土出したなーと思われるかもしれませんが、掘ったところはこんなかんじです。


 案外掘れてないんですね。感覚的に、まあこんなもんか、ということで進めちゃいますけど。

 そして、これまでやってきた上辺の石除去作業と比べ、こちらははるかに重労働でした。持ち上げてる土の量も違いますしねー。当然ふるいにかける作業も多くて、大変でした。

 そして1時間ほど経った頃。娘ふたりが気焔をあげ、作業終了。公園に向かったのでした。

庭づくり Day6

 最近少し手を付けることができずにいましたが、ひさしぶりに庭づくり作業をしました。
 作業開始前後は、それぞれこんなかんじです。




 さて、これだけでどのぐらいの時間を使ったでしょう。約1時間です。
 もーほんと石多いんすよ。上辺だけやりたいのはやまやまなんですが、上辺だけやってても次から次へと石が出てきて、場合によっては少し掘るようなことにもなったりして、なかなか時間がかかるんですね。

 また、基本的に、庭で遊んでいる娘ふたりを横目に見ながら作業をしています。
 上の子は3歳になったばかりですが、あれが欲しいこれが欲しいああしてこうしてと、いろいろと絡んでくるため、なかなか進まなかったりします。たまに手伝ってくれますけどね。
 下の子は1歳4ヶ月です。壁につかまって立っていたり、座っていたり。特になにもしていません。かわいそうっちゃかわいそうですが、作業が終わるときは、下の子が我慢の限界を迎えて泣いてしまうときです。

 以上の勝手な事情で、作業時間は毎回1時間程度となるのでした。
 いったいいつ終わるのか、見通しが立たない…。

2017年3月3日金曜日

Lorde:Green Light

 ロードが、新しいアルバムを発表しましたね。それに少しばかり先立っての新曲も公開となりました。動画が見つかりませんが…。
 最初は、おお、ロードだね、と思ってましたが、曲が進むにつれ、軽快なリズムが乗ってきて、フロアで聴くようなあか抜けた曲に展開が変わりました。

 正直戸惑ってます!(笑)

 ロードといえば、あの落ち着いた雰囲気が好きだったのですが、ここまで弾けてくるとは!
 しかし、ロードの立場を思うと、非常に難しい時間を過ごしてきたのではないかと思います。オーストラリアの10代の女の子が、いきなり世界的ブレイクを果たしてしまったわけですし、そうでなくても2枚目のアルバムというのは難しいわけですからね。ディスクロージャーへの客演や、グラミーかなにやらのゲストなどで姿を見てきたわけですが、そうした時間を過ごしてきてあれこれ考えてたどり着いたのが、今作のサウンドになるのでしょう。
 ただ、どうも、エックス・エックスがアイ・シー・ユーで果たしたあか抜け感とは、異なるような気がしております。
 
 しかし。今後も聴いていくうちに、なじんでくるかもしれません。そう、ピュア・ヒロインはまさにそういう作品でした。とりあえず、次に発表される曲を楽しみにしています。

2017年2月27日月曜日

The XX:I See You

 


 いやー、素晴らしい。こんなにも大きくなってくれるなんて。
 デビュー当初、最低限の音数で、暗くて、密室的な雰囲気だったことを思うと、ここまで大きくなってくれるとは、失礼ながら予想だにしませんでした。フジロックで言うならば、レッドマーキーが似合う音から、グリーンステージが似合う音へ成長したわけですな。ポイントなのは、出世によって似合うステージが変わったわけではなく、音の合うステージが変わった、ということです。
 とはいえ、デビュー当初の彼らがかけがえのないものであることももちろんで、あの雰囲気こそが好きだ、という人も多いことでしょう。でも実際問題、いつまでも同じことはやれないわけです。そして今作を聴いて思うのは、ジェイミーXXのソロ作品を経由して、ごくごく自然なかたちで音楽的な幅が拡がった、ということです。ファンとしては、こうした変化は応援したくなるじゃありませんか。
 で、その結果、新しいリスナーも増やして、セルアウトとは無縁に商業的成功を収めるという、一番理想の形が実現できたわけです。全米2位全英1位ですよ。すごい!

 さて、アルバムを聴き始めて最初、文字通り驚きました。1曲目デンジャラスの、あの吹奏楽のフレーズにです。あーびっくりした、ってかんじです。だってエックス・エックスからあの音が飛び出して来るとは、予想できなくないですか?いや、でも、ジェイミーのソロ作品イン・カラーを聴いていれば、また、先行リリースされたオン・ホールドあたりを聴いていれば、予想はできたもしれないすね。
 とにかく思うのは、あの部分でラッパ類を持ってくるところがさすがです。あのフレーズは、メロディラインと同じなんですね。
 次に耳に飛び込んでくるのは、うねるベースです。このベースも少し意外でした(失礼!)。オリヴァーのベースで、ベストプレイじゃないかと思います。
 いやあ、かっこいいですねー。

 デンジャラスを聴いて盛り上がっていると、2曲目のセイ・サムシング・ラヴィングが始まります。この曲はサンプルで始まります。他の曲もそうなんですが、サンプリングがとてもクールです。
 この曲は、アルバムの中で最もロックっぼい曲ですね。テレビ番組の演奏動画を見たんですが、ロミーがダウンピッキングで8ビートを刻んでいる姿はロックです。そしてすこしなんというか、愛嬌というか、そう、少しおもしろいです(失礼!)



 3曲目のリップスからは、エックス・エックスらしさが存分に味わえる、ダウナーなムードの曲が続きます。
 パフォーマンスでは、ジェイミーのビートは聴かれませんが、音響的なヴァイオリンが聴こえてきます。クレジットを見ると、ジェイミーがヴァイオリンを弾いているようなことが書いてあります。ギター、ベース、ヴァイオリンのみのこの曲は、とても幽玄な雰囲気です。ライヴで観たい1曲です。
 レプリカでは、エックス・エックスらしいメランコリアを味わえます。

 先行リリースされていたオン・ホールドで、それまでの空気が変わり、多幸感といいますか、開放的な空気になります。続くアイ・デア・ユーとは1組の曲のようになっていて、この2曲の織りなす高揚感は相当なものです。
 アイ・デア・ユーはオン・ホールドの後、間髪入れず始まります。ロミーとオリヴァーの歌い分け方などもオン・ホールドとの2曲構成で考えられているのではないかと思うこともできます。シンガロングなリフレインのコーラスの前にはsinginとまで歌ってたり、ブレイク後に、キーボードだけをバックにロミーがヴォーカルを取るヴァースがあったり、もう、ライヴでの大団円間違いなしです。いやあ、素晴らしい。音のかっこよさはそのままにスケールアップですよ。

 いやあ、まさに傑作。

 日本盤にはボーナストラックが2曲ありまして、曲としてはこれもいいです。

 さっき、歌い分け方と書きましたが、なんかあるんですかね、決め方が。あとソングライティングのバランスとかも気になります。基本的には、メインでヴォーカルを取ってる人がメインで作ったのかななんて考えてます。
 ヴォーカルといえば、表現力も以前より豊かになっていますよね。まあ、1stアルバムのころは10代だったのかな。声も若いですからね。

 ところで、本作とは少しズレますが、どなたか忘れましたが、ある専門家のレビューで、次のような指摘がありました。
 ジョイ・ディヴィジョンの一種のフォロワーとしてスタートしたエックス・エックスが、このようなかたちで傑作を仕上げてきたため、他のジョイ・ディヴィジョンフォロワーであるインターポールやナショナルは、今後厳しいのではないか。

 という指摘です。インターポールは最近聴いてないのでわかりませんが、ナショナルに関しては、決して前途が厳しいとは思わないすけどね。最近のナショナルの作品ちゃんと聴いてんのか、って言いたいすね。

 とにかく、あらゆる面で、もちろんいい意味で、メジャーなバンドとなったと言えるでしょう。今後も楽しみです!
 また、彼らはたたずまいも独特ですから、さっきロミーの演奏しているところに愛嬌があるなんて言っちゃいましたが、そういうところや、ルックスのデコボコぶりなどもエックス・エックスの魅力ですので、応援したくなりますよね。


2017年2月16日木曜日

Ogre You Asshole:Homely

 


一聴して誰もが感じるであろうこと、それは、ゆらゆら帝国の「空洞です」に似ているということではないでしょうか。特にトランペットが使われている曲とか、そう思います。
 まあでもそりゃそうです。プロデューサーとエンジニアの人が、ゆらゆら帝国とやっていた人のようですから。

 実は、このアルバム、なぜ持っているのか覚えていないぐらいで、先日たまたま見つけて聴き始めました。バンドに対する知識も一切なく、読み方も知りませんでした。
 しかし、聴いているうちにじわじわとキまして、調べてみたら、プロデューサーやエンジニアのことがわかったという次第であります。

 アルバム1曲目、明るい部屋は、ゆらぎのある音響で始まります。やがて一定の間隔で声が、次にリズム音に切り替わり、気づいたときには、2曲目のロープになっています。
 たしかに、そう言われると、現代美術とかで、明るいなにもない部屋で、この音響だけが流れている、みたいな作品がありそうな気もしてきます。
 2曲目ロープは、ロングバージョンがあるようで、彼らの代表曲のひとつみたいです。すかすかのドラムの間を、なんていうかこう、綿密に音が配置されている、といった印象です。
 3曲目フェンスのある家では、ロープとはある種正反対のグルーヴになります。わりとノリノリのベースに、トライバルなビートです。
 ライフワークでは、スティーヴィーワンダーが迷信で弾いているクラヴィネットのような音が、曲全体をリードします。
 作り物では、曲の後半に各楽器のアンサンブルで聴かせてくれます。作り物と、8曲目のマット、個人的にはこの2曲が、アルバムのサイケデリア2トップです。マットは、とにかく、だるい。
 同じ考えの4人、という曲は、このアルバムの中では一番こう、ロックバンドらしい、といえるかもしれません。このアルバムがよくわからないという人にとって、一番とっつきやすい曲じゃないかと想像してます。
 ふたつの段階は、このアルバムの中では、割と盛り上がる部分のある曲です。ラッパ類はパッションに溢れています。奏者が、こういうかんじのも弾かせてくれよ、と要望したなんてことはなかったと思いますが、そんなことも考えちゃいますね。
 マットを、挟んで、羊と人で、アルバムは終わります。羊と人って、なんでしょうね。プロデューサーの方の名前が洋さんというらしいので、そこでかけてるのかと思ってましたが、違うかもしれませんね。
 明るい部屋も、なにやら美術か芸術かなんかのタイトルみたいですから、そっち系の言葉という可能性もありますね。いいんです、こういうのな別にわからなくても。

 調べてみますと、このアルバムは、彼らオウガ・ユー・アスホールの重要作みたいです。このアルバムから、サイケデリックなバンドになったみたいですね。

 ところで、こういう歌声の男はどんな風貌してるのか、気になりませんか?写真を見てみたら、妙に納得できました。ああ、ああいう声出しそうだな。ってね。


2017年2月10日金曜日

Thee Michelle Gun Elephant:Gear Blues

 このアルバムがミッシェル・ガン・エレファントの最高傑作であることに異論を挟む人はまずいないでしょう。


 なにがいいかって、チバのヴォーカルが最高です。ここにきて、ひとつのスタイルを確立した、そんな歌声です。
 こんなこと言うと怒る人がいるかもしれませんが、今作でのチバのヴォーカルは、カート・コバーンをも彷彿とさせるものがあります。また、あの叫び声をどのように使うかという意識も、似ているのではないかと思います。

 そんなこんなを考えながら聴いていると、ウエスト・キャバレー・ドライブやスモーキン・ビリーなど、ニルヴァーナのイン・ユーテロっぽいなと思うときもあったりします。



 フリー・デビル・ジャムやギヴ・ザ・ガロンもそうですが、グランジなみに、かなり低く重いサウンドです。それが、これまでのミッシェルの演奏してきたロックンロールと交わって、オルタナロックンロールと称すべき音になっています。この独自性が、ミッシェル・ガン・エレファントの最高傑作と言われるゆえんなのではないかと考えてます。チバ本人も、G.W.Dのことを、オルタナロカビリーガレージブルース、的な発言をしていた、という文を読んだ記憶がごぜえます。ウィキペディアで。

 最初にチバのヴォーカルが最高だということを記しましたが、サタニック・ブン・ブン・ヘッドでは、声を楽器としてみなしているらしく、そういうところにも、今作でのヴォーカルの素晴らしさが垣間みれます。
 それにしても、サタニック・ブン・ブン・ヘッドはライブで盛り上がりそうですね。絶対最前列にいたくないな。絶対メガネなくなるよ。
 また、フリー・デビル・ジャムでは、ドラムのクハラが、ブリッジ部分でヴォーカルを取っていて、ソウルフルな歌声を聴かせてくれますが、直後にヴォーカルがチバに戻ったとき、やはり全然役者が違うな、と思わずにはいられません。
 クハラも、こんな比較をされるために歌ってるわけではないと思うのでいい迷惑でしょうが、それほどチバの、ヴォーカルは素晴らしいと思います。

 ギターはアイデア豊富だし、ベースの音は低い重心でグルーヴを出している、そしてドラムはシャープでかっこいいっす、クハラさん。

 楽曲のバリエーションも豊富です。
 アッシュのメロディ、ときどきああいうメロディ聴きますが、どうゆうジャンルに根ざしてるんでしょうね、あれ。歌謡曲?だれか教えてください。
 他にもボイルド・オイルのようなoiソングもあります。キラー・ビーチはポップといっても差し支えないのでは!そしてシングルのスモーキン・ビリーとG.W.D、やっぱりかっこいい!このシングル2曲でのブレイク、たまりません。

 そして最後にダニー・ゴーです。ミッシェルがこの曲を演奏することにはこの曲はファンの間でとても人気があるそうで、ライブでは終盤やアンコールで演奏されていたみたいな文を読んだ記憶がごぜえます。ウィキペディアで。

 この曲は明るく希望に満ちたナンバーってやつですね。こういう曲が収録されているように、今作では作品のスケールも増しています。こうした作品、そしてミッシェルのようなバンドが素直にチャートアクションとして表れていたというのは、とてもいいことだったと思います。

2017年2月8日水曜日

Thee Michelle Gun Elephant:Chicken Zombies

最近このアルバムをよく聴いていました。


 前から持っていたのですが、どういうわけか聴いていなくて、聴いたらハマった、という、よくあるパターンです。

 さて、ミッシェル・ガン・エレファントというと、世間的には、次作のGear Bluesが最高傑作という位置づけかと思うのですが、ぼくはそれに負けず劣らず、この作品が好きです。まず、チバのヴォーカルが好き。あのビブラートというかこぶしというか、その効き方がいいです。あと、ガナリ具合も、ちょうどいい。例えばロシアン・ハスキーの、「ハスキー」と歌うところとか。あのぶれ方がいいんです。
 それからギターの音が好き。ザラザラヒリヒリしたあの鋭い音、たまりませんね。
アベのギタープレイの代名詞とも言えるカッティングも冴えわたっています。

 アルバムはロシアン・ハスキーから始まり、ハイ!チャイナ!へ。
 ロシアン・ハスキーは、ギター、ベース、ドラムのごっちゃ煮の演奏から一転、ギターが軽快なリズムを刻み出します。これにはノッてしまいますね。
 ハイ!チャイナ!では、間奏でベースがソロでリフを弾いたあと、各パートにハーブを加えて演奏がユニゾンとなるところ、最高。
 3曲目マングース、これは細かいギターカッティングに耳を奪われます。けっこう好き放題弾いてるのではないでしょうか。ぼくはベースが好きなんですが、イントロや間奏でブ~ンブ~ンとうなるダイナミックなベースプレイも好きです。

 そして、4曲目にいよいよ登場するのは、彼らの代表曲のひとつ、名曲ゲット・アップ・ルーシーです。


 ライブでは早いですね。遅い方が好きですが、遅いありきのライブで早い、ですので、そこはノープロブレムでしょう。
 さて、ロック社会でルーシーというと、ビートルズのLucy in the Sky with Diamondsのルーシーと相場が決まっています。Lucy with Sky with Diamondsは、単語の頭文字がLSDというドラッグになるということで話題を呼んだサイケデリックな曲で、当時ビートルズはドラッグの影響下にいた、という話もございます。
 ミッシェル・ガン・エレファントは、こう歌います。

ねえルーシー/教えてよ/空で花を見たか
黙りこむ/黙りこむ
ゲット・アップ・ルーシー

ダイアモンドと空にいるルーシーに対して、ずいぶん厳しい態度ですね。この厳しい?態度、なんでしょうね。そこまでは考えませんでしたけど。
 演奏面においては、このアルバムのアベ氏のカッティングは、なんだかんだで、この曲のリフに集約されるような気がします。カッティングというかリフ、というかんじがしますが、いいリフですよね。
 細かい話になりますが、個人的には、2回目の間奏の後、ドラムがハイハットを一発かましてから太鼓を叩くんですが、その一発が、クールだと思います。

 ゲット・アップ・ルーシーの話が長くなりましたが、続いてもシングルリリースされた曲、バードメン。キャッチ―です。スピーディです。シングルです。
 ぼくは、ベースがこの曲のグルーヴに大きな役割を果たしていると思っています。ルートを弾いていると思われますが、細かく音を変えてきてないですか。そんなに耳がよくないので実際はわかりませんが、同じ音を刻むのではなく、少しところどころ変えてることで、いいノリが出ている、そう思っています。

 ここまで怒涛の展開で進んできましたが、次はブギーという曲です。この曲、オアシスあたりがやっていてもおかしくなさそうです。曲展開や8分という尺、また全編を覆うかんじのギター。UKっぽいと思うなー。おそらく本人たちはそうは思っていないでしょうけどねー。

 次に短いフレーズの1曲とインストを挟みます。インストのCOW5、ぼくが連想するのは西部劇です。
 その後の後半は、カルチャーとサニー・サイド・リバーで疾走感全開です。カルチャーはシングルですかね。アルバム聴く前にも聴いたことがありました。サニー・サイド・リバーもシングルでもよさそうないい曲ですね。サニー・サイド・リバーはメロディがいいです。それからブロンズ・マスターを挟み、ロマンチックの終わりでは、楽器バトルのようなジャムセッションを繰り広げて、1枚が終わります。ブロンズ・マスターでは、「空が近い」というフレーズが印象的です。

 この文章、後半やや急ぎましたが、ぼくとしては、アルバムを聴いていてもそんなかんじです。前半に特に集中するかんじです。それぐらい前半の展開は素晴らしいです。もちろん後半もいいんですよ。それは間違いない。ただ、前半に気合を入れすぎてしまっているのかもしれません。
 あとは、こうして文章を書いてみると、全然終わらなかった、というのもあるのかもしれないケド。
 そこで思うのは、アナログ盤でA面とB面で聴くのが一番いいのかもしれませんね。ミッシェル・ガン・エレファントは、アナログ盤への意識が高かったようですし、アルバム制作でも念頭に置いていることでしょう。
 アルバムジャケットは、アナログ盤ではフーのパロディ、CDではブルー・チアーのパロディです。

 ギヤ・ブルースも書こうかなー。

2017年2月1日水曜日

庭づくり その方法

さて、我が家の庭づくりの第一歩、石の除去。
どうしたものか考えましたが、やはりコツコツやるしかない、と、結論づけました。
使う道具はこいつらです。

見ればわかりますが、上から、スコップ大・中、あと一番下のこれ、なんて名前なんでしょう。
フリフリ器としときましょう。

まず掘ります。
掘って出た土をまとめます。
このとき、数多の城造りの際の、堀と土塁の構築に想いを馳せます。
こうすれば、写真左手から攻め手が寄せてきても、簡単には攻めれません。

次に、土塁と化した土を、フリフリ器に入れます。

これを左右にフリフリすると、
このように、網目より大きい石だけが残ります。

フリフリした跡は、こうなります。
たったこんだけの話です。
しかし、この工程を何回も繰り返すしかない、そう決意したのです。

ところで、土塁としてまとめていた土ですが、本当はブルーシートの上にまとめたほうがよさそうです。
というのも、まだ石を取っていないところに土塁を作ると、土の色が変わり、もうやったものだと勘違いしてしまいます。
また、すでに石を取ったところに土塁を作ると、すでに石を取ったのにもう一度取らなければいけなくなります。
また、掘った土は水分を含んでいますので、本当は乾燥させてからフリフリをしたほうが、より、砂だけ取れることになるでしょう。特に目の細かい網目の場合、ですね。

石をどこに捨てるかという問題もあります。
我が家には捨てていいようなかんじの場所がありますが、それはまたお伝えしましょう。

すでに何回か進めてますので、次回の庭編では、進捗状況の報告だ!

2017年1月29日日曜日

庭づくりプロローグ

我が家には、手入れしていない、庭があります。
家を建てる前の土地の状態をそのまま今に映す、歴史のある景観です。

こんなかんじです。

石がゴロゴロ転がってます。
これは、目に見える大きな石だけは取り除いた、という状態です。

造園屋さんに頼むにしても、土の入れ替えだけでけっこうなお金がかかるみたいで、建築工事で財力的に力尽きた我が家には、無理でした。
そんなわけで、ほっらかしです、

でも、せっかく庭があるし、子どもにも遊んでもらいたいし、そのために少し広めの土地を探してたし、なんとかしたい。と思ってました。

そんなある日のこと。
お世話になった設計事務所さんが手がけた、他のお宅のオープンハウスへ出向いたところ、設計事務所の先生が、庭に植える木のプランを提案してくれたのです。

プラン概要のスケッチは今度貼り付けますが、とても素敵なかんじになりそうで、俄然、庭の改善にやる気が出てきたのです。

さっそく翌日から取りかかりました。
善は急げ、思い立ったら吉日です。

まず、大きな石を取り除きました。
これが、そのほんの一部です。
大きいでしょう?ふざけてますよね。
もはや石ではなく、コンクリートの塊みたいな、なんかそんなものが出てくるわけです。
買う前に土地を見た時も、なんかゴツゴツしてやがるな、と思いましたけど、自分で掘り当てると、もうがっくりっすね。
これは一番の大物ですが、周りにある石もけっこう大きいんすよ。それらを取り除いた状態が、最初の写真というわけです。

でも、石はまだまだたくさんあります。
この石をなくして、木を何本か植えて、木のないところは緑にして、ごはんでも食べる、というのが目標です。

このくそ地味な作業の経過を、これから地味につづっていきますよ。ふふふ。








2017年1月28日土曜日

保育参観

ぼくには2歳と1歳の娘がいるのですが、今日は長女の保育参観でした。
保育園での様子を見ることができて楽しかったです。

しかし、予想以上に、先生の言うことを聞いておらず、予想以上に集団の中でうまいこと行動できていませんでした(笑)。

今回のことで思ったことがふたつありました。
・月齢の違いによる差。
・親の年齢。
です。

こどものうちは、生まれた月の遅い子が少し不利だということを聞いたことがありました。保育園での様子を実際に見ると、その差は本当に歴然としています。
うちの子は2月生まれですが、本当に同じ歳かと思うほど体格の大きい子がいます。
先ほど述べました社会性も、やはり大きい子の方が、きちんとしていますね。
いやあ、実感しました。

それから、2歳児の親御さんたちが、わりと高齢であるような気がしました。
勝手な印象ですが、30歳後半の方たちが多かったような、そんな気がしました。
最近は結婚も遅いですし、こどもも産みづらいですからね。
なーんてことも、実感しました。

好きな音楽についてのブログでもあり、ブログは特化したほうがいいとかなんとかいう文章も見ますが、力を抜いて自由にやりたいので、今日は違う話題にしたのでした。

写真は撮り忘れたよ。

2017年1月27日金曜日

Real Estate

リアル・エステイトが帰ってきた。

相変わらず!でもそれが好き!そしてあの馬はなに?

R&Bがどうのこうのと書いてきたけど、リアル・エステイトには、そうしたこともどこ吹く風です。
ギターもベースもハイポジションで、か細い音のアンサンブルで、なよなよしたヴォーカルが乗っているという、文科系万歳サウンドなのであります。そしてこの中年感。

とか言っておきながら、実は彼らの作品はひとつも持っておらず、シングルだけを聴いて、アルバムが買えていないというのが現状だったりする。欲しいんだよ、本当はね。本当だよ。

ところで、ラベルってどうやるんだ?
リンクも一回貼り付けてみたいな。
それよりもまずはプロフィールだな。

2017年1月26日木曜日

Keep Your Name

話が前後するようなかっこうになりますが、ダーティ・プロジェクターズが、昨年から新曲を発表しています。



この人誰?ってかんじすよね。

R&B/HIPHOP/POPの作品群がすごく充実している昨今なわけで、昨日もそんなようなことを書きましたが、ダーティ・プロジェクターズの場合も、顕著ですよね。もともと、R&Bっぽい要素も多かったですもんね。

しかし、風貌もヴォーカルスタイルも、ここまでやってくるとは。

聞くところによると、新作にはソランジュとか、タイヨンダイ・ブラクストンなどが参加しているようで、楽しみですね。

ところで、いつものあの女のひと、アンバー・コフマンでしたっけ、今のところあまり表に出てきていないような気がするんですけど、まだ在籍してますよね?

2017年1月25日水曜日

Arcade Fire : I Give You Power

アーケイド・ファイアが、新曲を発表しましたね。
1月20日、トランプ大統領就任式の日に発表されたこの曲は、彼ららしく、トランプ大統領を批判する内容になっているようです。

曲を聴いてみたかんじ、ああ、前作リフレクターの流れね、と思いましたが、
よくよく聴いてみると、すこし違う気もしてきました。

違う気がしてきた理由、それはゲストボーカル、メイヴィス・ステイプルズの存在です。
メイヴィスのヴォーカルで、曲の雰囲気はR&B寄りに感じます。
昨年のR&B/POP豊作の流れが、やはり続いているのだと、強く認識させられました。

この曲最大のポイントは、曲の映像の隅に、1月20日の日付が入っていることです。
大統領の就任式は1月20日と決まっているので、これは当たり前なわけですが、1月20日はぼくの誕生日でもあるのです。
アーケイド・ファイアが祝ってくれた、ということにしておこう。
最近は、保険会社とかカード会社しか誕生日を祝ってくれないからな。