2023年12月17日日曜日

チバユウスケ

 このブログの存在すら忘れてしまっていた2023年のある日、Googleさんから通知がありました。

最近このブログがよく見られてるって…

チバユウスケってやっぱりすごかったなと思いますね。閲覧されていたのは、ミッシェルのレビューだったからです。

よく見られてるって言っても、閲覧数は二桁にも満たないし、こんなことでチバのすごさを語るなってもんですが、まあそこは許してください。

それにしても喪失感は半端ないですね。やはり希代のヴォーカリストだったのだと思います。

個人的には、チバはスターというかヒーローでした。中学ぐらいのとき、ロックのロの字も知らないぼくでも、あきらかにかっこいいだろコレと思わせられたバンドがミッシェルガンエレファントで、言うまでもなくそのフロントマンがチバユウスケだったわけです。あのかっこよさを今の若いロック好きが観たらチビるんじゃないですかね。

理屈はいらない。かっこよすぎる、ただそれだけで十分。

名古屋の映画館で、期間限定でミッシェルの映画やるみたいなんで、観に行きますよ、絶対!

チバはぼくらの中で永遠です。言うまでもなくね。

2017年3月28日火曜日

方広寺と豊国神社

 前回に続き、仕事で京都へ行ったついでの観光についてです。
 辻和金網さんに行った次は、いよいよ豊国神社に行きました。まあ、実際はですね、いよいよというほどでもなく、仕事のついでですから、いかに短い時間で観光できるか、ということで選んだのが、豊国神社でした。

方広寺へ行こう


 選ぶ過程で、やはりいろいろ考えました。まず、ぼくは二条城あたりに用があったため、その近辺で探したところ、壬生寺と八木邸がわりと近くにありました。歴史ファンにとっては行かなければならないところのひとつです。ただ、調べていると、八木邸には案内してくれる方がいるようで、時間があればとてもありがたいのですが、そうも時間がないため、どうしようかなと思いました。そこでスマホを置いて考えて出てきたのが、豊国神社…ではなく、方広寺でした。あの鐘をこの目で見たい!ということで、方広寺に行くことにしたのです。

 方広寺鐘銘事件は、去年の大河ドラマ真田丸でも大きく取り上げられていましたね。あの有名な、「国家安康 君臣豊楽」については、子供のころから気になっていました。いったいそれのなにがそんなにいけないのか、と。子供というのは小学生高学年ぐらいの頃を言っているんですが、そのときは、豊臣方の言い分である、これからの時代の繁栄を願って、という主張がしごく尤もなことだと感じました。それに対して、徳川方の、諱を半分に割っただの豊臣が栄えるだの、そんなのは言いがかりじゃん、別にいいじゃんうるせえな、と思ったものです。
 今そんなことを考えてみると、子供の頃に感じた、なにがそんなに悪いのか、という感覚、これはやはり、あながち間違ってもいない気がします。しかし、徳川方の言いがかりと思っていた主張も、大人になるとわかります。わかるというのは、そういう展開に持っていった気持ちがわかるということです。
 そう、早い話が、豊臣は子供で徳川が大人だった。政治力の差だったというやつですね。幕末、徳川慶喜が、幕府側に西郷大久保ほどの人物がいるのか、と嘆いた話が伝わっていますが、豊臣方には家康や本多親子などはいなかったのですね。
 そんなことに思いを巡らしながら、御所の南から車で移動すること15分ぐらいでしょうか。方広寺、というか、豊国神社に着きました。実際は思いを巡らすどころか、慣れない道の運転に集中してましたけど。

方広寺と豊国神社


方広寺と豊国神社は隣り合っています。これはそれぞれの歴史が深く関わっているようで、これを知るとなんか寂しくなります。簡単に言いますと以下になります。
 もともと、例の事件のあったころには、方広寺というのはとんでもなく大きい寺院だったようです。そして、死去したのちに豊国大明神となった秀吉は、阿弥陀ヶ峰の山頂に建立された豊国神社に祀られて、京都を見守っていたようです。阿弥陀ヶ峰というのは、たぶん、今の豊国神社の東にある、山科へ通じる国道1号線が通っているあのへんの山のことです。
 豊臣氏の滅亡後は、方広寺は火災やらなんやらで縮小。豊国神社は廃され、廃れるがままになっていたといいます。なにが寂しいって、秀吉は豊国大明神ではなくなり、仏式の戒名に変更されて、方広寺の片隅の小さな五輪塔に霊を移されたことです。そりゃ東には東照大神君がおわしますからね、そうなるんでしょうけど、なんか、晩年から死後の秀吉は、寂しいったらありゃしないすよね。
 今の豊国神社は、明治天皇の直せの一言で、元々の方広寺の土地に再建したらしいです。

 豊国神社には駐車場があり、停めさせてもらいました。150円後払いで、鍵を預けますが、神社と方広寺だけを見る程度であれば、料金は不要みたいで、支払いは結構ですとのことでした。

 神社の山門は国宝です。めちゃくちゃ立派です。安土桃山を忍ばせる華麗さと豪快さを感じさせる素晴らしいものです。もともとは伏見城のものだそうで、南禅寺金地院を経由して、移転してきたものだそうです。桐の紋も確認することができます。


 もっと寄って写真撮ればよかったすね。
 ここでお参りした後、いよいよ方広寺へ!
 あれ、でもないぞ、方広寺。地図によると豊国神社の北側にあるはずなのに、お堂しかない。あとは駐車場。そうか、ずいぶんと縮小したんだな、きっとそうだ。それで納得。でも、お目当ての鐘がない…。いくら探しても、という広さでもないけど、とにかく鐘がなーい、と思っていたら、目の前に、足場が組まれて防音シートに囲まれたなにかがある。いや、最初から気づいてはいたけど、まさかこれが?と思い、おそるおそる防音シートの隙間から中を除くと…あった…、鐘…。まさかの工事中かよ。
 防音シートの隙間から手を伸ばして撮った写真がこれ。


 左下に指が写り込んでいます。必死さが伝わるでしょう。見えますか、白く囲われてるんですよ、「国家安康 君臣豊楽」。鐘は予想してたよりはるかに大きく、正直びっくりしました。あんな大きい鐘は見たことありません。あーあ、足場なしで見たかった。天井に絵も描いてあるみたいだし。
 がっかりしたあまり、豊国神社の宝物館は見ずに帰っちゃいました。この宝物館の隣に、秀吉の霊が200年ばかり眠っていた、例の寂しき五輪塔があるみたいです。行けばよかった。

 豊臣秀吉が今の世にしっかりと残す遺構は、案外少ないものだと思いませんか。方広寺もそうだし、伏見城もなければ肥前名護屋城もない、大阪城に至っては徳川政権に埋められているし、お土居も形跡だけ。秀吉存命中の一代限りの天下と当時の文化、その後の豊臣氏を思うと、秀吉の遺構に接したとき、ぼくは無性に寂しくなってしまいます。

 以下は共に位階を極めた人の句です。秀吉の句は辞世の句とはいえ、こうも違うものになるんですね。

この世をば/我が世とぞおもふ/望月の/欠けたることも/なしとおもへば(藤原道長)

露と落ち/露と消えにし/わが身かな/難波のことも/夢のまた夢(豊臣秀吉)

2017年3月24日金曜日

辻和金網

 先日、仕事で京都へ行く機会がありました。あまり時間はないながらも、どこかに寄りたいと思い、方広寺と豊国神社に行くことにしました。

 と、その前に、辻和金網さんというお店に行きました。
 これは妻からの依頼です。読んで字のごとく、金網屋さんです。ぼくはあまりその筋には詳しくないのですが、店内で商品を目にすると、繊細なタッチの手作り品が陳列されていました。
 お店があるのは、京都御所の南です。ぼくの記憶では、禁門の変の舞台となった蛤御門は、御所の南面だったような気がします。今も残る当時の銃弾跡に思いを馳せてから行くというのもいいのではないでしょうか。
 さて、お店に入ると「おいでやす」です。内心大喜びです。店内では、1段上がった畳で商品を製作中で、様子を見せてもらったりしてもいいのかもしれませんね。
 購入したのは、妻の指示どおり、手付焼網と、胡麻いりですが、その他にもなにか買っちゃおうかと思うぐらい、どちらも見た目が美しいです。
 会計時に、お店の写真を外から撮ってもいいかと問い合わせたところ、こころよく、どうぞ、とのことでしたので、撮影しました。
 本当は店内の様子を撮りたかったのですが、そこはやはり職人さんですから、職人気質で怒られやしないかと思い、ドキドキしながら、なんとか店外での撮影をお願いしたわけです。あとでホームページを見てみると、ブログもやられていて、全然ぼくより現代的…。時代に寄り添う商品づくり、という文言も目にし、その適度に柔軟な姿勢には、好感を抱きます。
 手作りのため、売り切れてしまうと納期がかかるようですから、気に入ったものがあれば即購入がいいと思いますよー。

 方広寺と豊国神社についてはまた次の機会にします。

京の金網細工 辻和金網。




 

2017年3月17日金曜日

庭づくり Day7

 妻から要望がありました。畑部分を先にやってほしい、と。
 今ではまったく見通しの立たないこの石除去作業ですが、当初は、春には終わらせたいと思っていました。春に植物を植えるのが一番よさげだと聞いたからです。妻もそのつもりだったと思われますが、やってみたら到底春には終わらないことがわかりました。そこで上記の要望が出てきたのでしょう。もっともなことです。

 畑は、それこそ土を作らなければいけないということで、上辺の石を除くだけでなく、もう少し掘ることにしました。


 こんなかんじです。だいぶ掘って土出したなーと思われるかもしれませんが、掘ったところはこんなかんじです。


 案外掘れてないんですね。感覚的に、まあこんなもんか、ということで進めちゃいますけど。

 そして、これまでやってきた上辺の石除去作業と比べ、こちらははるかに重労働でした。持ち上げてる土の量も違いますしねー。当然ふるいにかける作業も多くて、大変でした。

 そして1時間ほど経った頃。娘ふたりが気焔をあげ、作業終了。公園に向かったのでした。

庭づくり Day6

 最近少し手を付けることができずにいましたが、ひさしぶりに庭づくり作業をしました。
 作業開始前後は、それぞれこんなかんじです。




 さて、これだけでどのぐらいの時間を使ったでしょう。約1時間です。
 もーほんと石多いんすよ。上辺だけやりたいのはやまやまなんですが、上辺だけやってても次から次へと石が出てきて、場合によっては少し掘るようなことにもなったりして、なかなか時間がかかるんですね。

 また、基本的に、庭で遊んでいる娘ふたりを横目に見ながら作業をしています。
 上の子は3歳になったばかりですが、あれが欲しいこれが欲しいああしてこうしてと、いろいろと絡んでくるため、なかなか進まなかったりします。たまに手伝ってくれますけどね。
 下の子は1歳4ヶ月です。壁につかまって立っていたり、座っていたり。特になにもしていません。かわいそうっちゃかわいそうですが、作業が終わるときは、下の子が我慢の限界を迎えて泣いてしまうときです。

 以上の勝手な事情で、作業時間は毎回1時間程度となるのでした。
 いったいいつ終わるのか、見通しが立たない…。

2017年3月3日金曜日

Lorde:Green Light

 ロードが、新しいアルバムを発表しましたね。それに少しばかり先立っての新曲も公開となりました。動画が見つかりませんが…。
 最初は、おお、ロードだね、と思ってましたが、曲が進むにつれ、軽快なリズムが乗ってきて、フロアで聴くようなあか抜けた曲に展開が変わりました。

 正直戸惑ってます!(笑)

 ロードといえば、あの落ち着いた雰囲気が好きだったのですが、ここまで弾けてくるとは!
 しかし、ロードの立場を思うと、非常に難しい時間を過ごしてきたのではないかと思います。オーストラリアの10代の女の子が、いきなり世界的ブレイクを果たしてしまったわけですし、そうでなくても2枚目のアルバムというのは難しいわけですからね。ディスクロージャーへの客演や、グラミーかなにやらのゲストなどで姿を見てきたわけですが、そうした時間を過ごしてきてあれこれ考えてたどり着いたのが、今作のサウンドになるのでしょう。
 ただ、どうも、エックス・エックスがアイ・シー・ユーで果たしたあか抜け感とは、異なるような気がしております。
 
 しかし。今後も聴いていくうちに、なじんでくるかもしれません。そう、ピュア・ヒロインはまさにそういう作品でした。とりあえず、次に発表される曲を楽しみにしています。

2017年2月27日月曜日

The XX:I See You

 


 いやー、素晴らしい。こんなにも大きくなってくれるなんて。
 デビュー当初、最低限の音数で、暗くて、密室的な雰囲気だったことを思うと、ここまで大きくなってくれるとは、失礼ながら予想だにしませんでした。フジロックで言うならば、レッドマーキーが似合う音から、グリーンステージが似合う音へ成長したわけですな。ポイントなのは、出世によって似合うステージが変わったわけではなく、音の合うステージが変わった、ということです。
 とはいえ、デビュー当初の彼らがかけがえのないものであることももちろんで、あの雰囲気こそが好きだ、という人も多いことでしょう。でも実際問題、いつまでも同じことはやれないわけです。そして今作を聴いて思うのは、ジェイミーXXのソロ作品を経由して、ごくごく自然なかたちで音楽的な幅が拡がった、ということです。ファンとしては、こうした変化は応援したくなるじゃありませんか。
 で、その結果、新しいリスナーも増やして、セルアウトとは無縁に商業的成功を収めるという、一番理想の形が実現できたわけです。全米2位全英1位ですよ。すごい!

 さて、アルバムを聴き始めて最初、文字通り驚きました。1曲目デンジャラスの、あの吹奏楽のフレーズにです。あーびっくりした、ってかんじです。だってエックス・エックスからあの音が飛び出して来るとは、予想できなくないですか?いや、でも、ジェイミーのソロ作品イン・カラーを聴いていれば、また、先行リリースされたオン・ホールドあたりを聴いていれば、予想はできたもしれないすね。
 とにかく思うのは、あの部分でラッパ類を持ってくるところがさすがです。あのフレーズは、メロディラインと同じなんですね。
 次に耳に飛び込んでくるのは、うねるベースです。このベースも少し意外でした(失礼!)。オリヴァーのベースで、ベストプレイじゃないかと思います。
 いやあ、かっこいいですねー。

 デンジャラスを聴いて盛り上がっていると、2曲目のセイ・サムシング・ラヴィングが始まります。この曲はサンプルで始まります。他の曲もそうなんですが、サンプリングがとてもクールです。
 この曲は、アルバムの中で最もロックっぼい曲ですね。テレビ番組の演奏動画を見たんですが、ロミーがダウンピッキングで8ビートを刻んでいる姿はロックです。そしてすこしなんというか、愛嬌というか、そう、少しおもしろいです(失礼!)



 3曲目のリップスからは、エックス・エックスらしさが存分に味わえる、ダウナーなムードの曲が続きます。
 パフォーマンスでは、ジェイミーのビートは聴かれませんが、音響的なヴァイオリンが聴こえてきます。クレジットを見ると、ジェイミーがヴァイオリンを弾いているようなことが書いてあります。ギター、ベース、ヴァイオリンのみのこの曲は、とても幽玄な雰囲気です。ライヴで観たい1曲です。
 レプリカでは、エックス・エックスらしいメランコリアを味わえます。

 先行リリースされていたオン・ホールドで、それまでの空気が変わり、多幸感といいますか、開放的な空気になります。続くアイ・デア・ユーとは1組の曲のようになっていて、この2曲の織りなす高揚感は相当なものです。
 アイ・デア・ユーはオン・ホールドの後、間髪入れず始まります。ロミーとオリヴァーの歌い分け方などもオン・ホールドとの2曲構成で考えられているのではないかと思うこともできます。シンガロングなリフレインのコーラスの前にはsinginとまで歌ってたり、ブレイク後に、キーボードだけをバックにロミーがヴォーカルを取るヴァースがあったり、もう、ライヴでの大団円間違いなしです。いやあ、素晴らしい。音のかっこよさはそのままにスケールアップですよ。

 いやあ、まさに傑作。

 日本盤にはボーナストラックが2曲ありまして、曲としてはこれもいいです。

 さっき、歌い分け方と書きましたが、なんかあるんですかね、決め方が。あとソングライティングのバランスとかも気になります。基本的には、メインでヴォーカルを取ってる人がメインで作ったのかななんて考えてます。
 ヴォーカルといえば、表現力も以前より豊かになっていますよね。まあ、1stアルバムのころは10代だったのかな。声も若いですからね。

 ところで、本作とは少しズレますが、どなたか忘れましたが、ある専門家のレビューで、次のような指摘がありました。
 ジョイ・ディヴィジョンの一種のフォロワーとしてスタートしたエックス・エックスが、このようなかたちで傑作を仕上げてきたため、他のジョイ・ディヴィジョンフォロワーであるインターポールやナショナルは、今後厳しいのではないか。

 という指摘です。インターポールは最近聴いてないのでわかりませんが、ナショナルに関しては、決して前途が厳しいとは思わないすけどね。最近のナショナルの作品ちゃんと聴いてんのか、って言いたいすね。

 とにかく、あらゆる面で、もちろんいい意味で、メジャーなバンドとなったと言えるでしょう。今後も楽しみです!
 また、彼らはたたずまいも独特ですから、さっきロミーの演奏しているところに愛嬌があるなんて言っちゃいましたが、そういうところや、ルックスのデコボコぶりなどもエックス・エックスの魅力ですので、応援したくなりますよね。